夜尿外来
小学校入学を済ませると、おねしょの相談が増えます。
おむつから卒業できず、お尻が濡れた朝を迎えるよりも、
パンツで就寝できて、下着が濡れずに、朝を迎えられれば、
子どもたちにとっても、お母様たちにとっても、
こんなハッピーなことはありません。
おねしょの相談がある場合、検尿を行い、
基礎的な病気の有無をチェックします。
病気によっておねしょが起こっているのでなければ、
生活リズム、飲水チェックを行います。
じつは、おねしょのほとんどは、寝る前 数時間の水分制限と
寝る時間、起きる時間の生活リズの調整で
改善が得られることも感じています。
薬物療法も、いくつか、知られています。
しかし、まずは、薬物に頼らずに、
成長によって改善するものかどうか、
見極めることも大切と感じています。
5年生の冒険活動や、6年生の修学旅行では、
宿泊という課題もあります。
夜尿の相談に見えるお子様達のほとんどが、
宿泊行事には間に合わせたいお気持ちが強いのは
当然のことです。
生活調整で改善が得られない場合、
薬物療法、アラーム療法など、
その子、その子にあった、治療法を選択し、
介入後、数年での卒業を目指します。
まれに、先天的な、腎臓の先天奇形、
尿管の走行異常が発見されることもあります。
重症例では、病院レベルへの紹介も必要となります。